コヒナタワーゼの小部屋

Seek ye first the Kingdom of God And His righteousness. And all these things shall be added unto you. Allelu, Allelujah!

創作小説 monophony設定集

(これはデザインカテゴリに入れてもいいのでしょうか。)

3月3日に完結しましたので今更振り返ってみましょう。

まず作品について 

Monophony -

カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054885177096

なろう https://ncode.syosetu.com/n5635eo/

短編を除いて初めて書いた小説です。 八万字程度。

連載形式で行うのは難しいなと考え、春休みという期間を使って10日程度で書き上げました。抜けているところはご愛嬌、というところで。今は書ききれたことを祝いたいのです。しかし次は、そういったものはなしにしましょう。

もともと大きな構想はあって、書きたいところをところどころ書いていました。

しかしその書きたいところへつなげるということが難しい。その難しいところを10日間死ぬ気て書ききった、という感覚でした。そのあと、その書ききったものを、推敲してサイトへ投稿する。うん、このスタイルは良いと思います。

書き終わった後に読んだ本ですが、とても参考になった本。私はおそらく①最初に構想(しつつ書き出す)、➁次にその合間を埋める期間、そして➂最後にそれらを推敲する(この時期に連載ならば連載する)というスタイルが良いのだろうと思います。一番楽しいのは①で辛いのは➁かな。

一番時間をかけるのは①の時期、この時期に、資料探しや考察を重要とする。➁で整頓、➂で確認かな。また書いているうちに整えていこう。

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 今回の話は言葉というものをテーマにしたつもりでした。

今回は、書きたいことは書ききったけれど、いくらかぶれているような感覚もしてきます。

書きたいことだけを書ききるのも味がないなと思って、キャラクターごとに好きな関係性(兎洞と蓑輪の長年の因縁など)を交えつつ書くことが好きです。現在書いている小説はcoronachと言いますが、monophonyの中間の時間軸の話になってます。

 

最初にこの話を思いついたことから物語のテーマについて大まかに話して。

その次に話の全体を追います。最後にキャラクター詳細へ移りましょう。

おまけに他キーについて。

 

1、経緯

最初に言葉がなくても過ごすことのできた世界というものを考えました。

私たちは言葉によって感情を伝えて、意思を伝えます。それはジェスチャーや表情もありますけど、一番反映できるものは自分で使い、表現できるものではないのかと・・・自分の中にある言葉という思考ではないのかと考えました。もちろん、ソシュールをはじめとする構造主義、言葉はその人によってその概念は違い、それぞれ見ているものは違う、というものがあります。

ですので、私は第一世界に、我々は同じ物語を共有している、として遍く人に同じ概念を持つように設定しました。つまり、そこでは考えの相違はなく、人の願いがわかって、全てがわかる、といったような。我々は個ではあるけれど全ては同じものである、としました。共感してくれて、ともに相違になやんでくれる・・・一人ではない世界。

苦しむことがなくてただ決められたように過ごすことができたのならばどれだけ幸せだったのだろう、と。私自身が自分の意思、理性を使ったあまりに辛い、大変な思いを多くしました。だから、もしもそのような、痛みのない世界があったのならば行きたいのは私です。けれど、結局否定もしてしまうのでしょう。その考えを表したのが蓑輪というキャラクターになります。作中ではかなり暗黒()的に描かれていますが、monophonyのキャラクターの中では一番愛着があります。

蓑輪を蝕んでいたものが、生きたいという希望でもある通り、波のない世界は思いによって壊れていく、ような話になっていました。けれども、して来たことは消せなくて、その代償が、という考えがきっと兎洞に入り込んでいます。けれども、そのような過程があったとして、誰も知らなくて自分のみが知っているのなら、その思いがどこへいけばいい?その答えが那古です。

 

2、大まかな流れ

第一世界のような、そのような0のような平行のとれた世界は一点の曇りによって崩されて行きます。

その事実を感じ取ることのできた蓑輪が、恐怖を感じその原因を突き止めにいこうとします。そうしてたどり着いた場所がテイアという場所。テイアという場所は楽園のように描かれていますが、本来初期設定では排気孔と名付けており、人々の思いを引き受けていた場所という設定でした。

さて、そのテイアという場所にたどり着いた蓑輪は円盤を見つけます。それは物語と言う名の歴史。壊れかかっていたその物語を蓑輪は正しいものとしようとします。しかし拒絶されます。正しいものとする、ということは前述した第一世界の平衡を正そうとする行為で、現状維持を行うということでした。しかしただ1度きりの生を0としたくなかった人々の思いが、蓑輪によって正されることを拒んだのです。

その思いは、希望と名を変えて蓑輪に襲い掛かります。蓑輪はその光景に絶望します。何もないけれど平穏な日々を彼女は愛していたのです。けれど、心の奥底では平和な日々よりも個を重視した独自の生を切望している、と言うことに。蓑輪が思っていた考えとは違った、という事実に。

テイアへ行くために鍵を揃えるのは物語の通り。そうして、彼女はテイアへ行くという目的を達成しますが・・・。

以上が第一世界という過去の話であり、那古などのいる現代へ話は続いてきます。

魔物やそういったものの説明はあまりありませんでしたが、coronachはかなり説明にページを割いています・・・そういったものが重要な物語になっています。

さて、那古は悪夢に取り憑かれていた少女でした。これは、最後のあなたの思いをつごう、という言葉が重要であり、最後に兎洞が目の前に見る、その景色の重要な伏線となってきます。兎洞は物語が終わっても、見てくれた人がいたというわけです。

 

 第二世界になって、再び彼らはテイアへ行こうとします。そのくだりは内容通り。

結果的に彼らはテイアへとたどり着きます。けれどその過程で、テイアへ行くまで同盟関係を組んでいたそれぞれが、またそれぞれの所属するものに関して分裂。

個々としてテイアへと行くことになります。蓑輪はともかく、困ったのは兎洞や教理聖堂の人間。そこで兎洞は教理聖堂の構成員である乗末に協力を要請して、ともに行くことにします。けれども、協力してくれた彼女もまた教理聖堂の人間であって、兎洞は本当の味方はいませんでした。

 

 場所はかわってテイアへと移ります。

時間を遡って第一世界〜第二世界までの蓑輪について。蓑輪はテイアへたどり着いてから、今まで住んでいた土地へ帰るようなことはしませんでした。テイアへい続け、その光景を見ていました。

テイアへあったもので、重要なものとなるものは円盤と、眠り続けていた神官でした。

円盤は前述したように物語を見るものでした。

そして、もう一方の神官の役割は物語を見続けることでした。見続け、どうしてもでできてしまう歪み、思いをただしていたのが神官でした。けれど、神官であったエアレスケイアはその呪いに立ち向かうことができなかった。期待を背負っており、多くのプレッシャーとともに、円盤を見続けることは彼女にとって辛いことになっていきます。そして彼女は眠ることで、現実を手放したのです。それが現実世界では乱れとなって蓑輪の目に移り、世界の平衡は揺らいでいきます。

時は経って、アルベチーヌも目を覚ます時が来ました。長年のなかで蓑輪の望みはわからなくなっていた。ただ、この場所へ通じることができるもの、兎洞をアルベチーヌは感じ取り、一度地上の世界へ戻って彼を始末しようとします。それが本編の開始の裏側です。

 

次に第二世界についてのテイアについて。はそうですねあまり書くことはありません。

・・・そうしてテイアへ着いたあるなは、蓑輪の呪いを肩代わりして、彼女に希望を託し消えていきます。その最後の際にその場にいた人は誰でしょう?というのが大まかな流れですね

 

 

3、キャラクター詳細

キャラクターに焦点を当てますと、(蓑輪と那古は書いたようなものなので省きます)

兎洞と、乗末、アルベチーヌがメインとなります。師匠や歴史学科の学生はまた続編にて(伏線めっちゃ残しているのでそのうち書くつもりでした) 

 

 まず最初に兎洞さん、・・・つまりあるなは本作主人公で、第一世界と第二世界を肌に感じ取って生きていた主人公です。

死ぬこともできずに、ただ関わった唯一の人間の蓑輪を心配し思慕していました。

しかし、本来彼は第一世界にて亡くなっている人なので第二世界の生者、澤奥兎洞の殻を被った人物でした。そのため、兎洞の影響も受けているとしています。その第一が那古。また、テイアの泥を構成しているとの設定のため、記憶庫であるテイアを通してこの本の内容を知っている、という言葉を言うこととなります。

この作品は主人公を退場させて0にしようと言うことが最初から決まっていました。

 

 次に乗末さん。すいませんこの人は初期設定が、ぶっちゃけ裏切って敵として終わるだけの設定だったのですが、最後まで兎洞を助けてくれるいい人(?)になっていました。

 

 最後にアルベチーヌ。一番最後に登場したキャラクターで最初の設定ではいませんでした。同時期に書いていた童話迷宮の主人公で、私はここでやりたいことがある、と言う言葉のもと蓑輪を助ける役割をするのですが、せっかくなら登場させよう!とのことで。詳しくは童話迷宮をご覧ください(中途半端作品ですすいません・・・・)

 

 他キーについて

 ・空について、は詳しくは続編かcoronachにて。

  ・テイアは初期設定に排気孔と名があった通り、ある種の保管庫でした。テイア≠空の模様 です。 

  ・王様 

過去に大きな悲しみの出来事があり、その出来事を風化させたくないと思う人物がいた。そうして考え出したものがこの星の歴史を1つの大きな物語として統一すること。観測者を置いて、物語としてみることで物語を客観的に収束させようとしていた人物。

 

:::::余談 

私の選んだ選択によって私は本当に辛い思いをして、その時から私は余生を過ごす気持ちで生きようと思った。実際一年以上そうして過ごして来た。けれども、それでも諦めがつかなくなってしまってとても苦しい。 本当は、頑張って生きたい。その気持ちをかけていたらいいなあ・・・と考えます。

何度も何度も想像してしまうことが私が何かの代わりになって誰かを助けてあげることです。本当はそんなこと行動する気なんてないのもわかっているのになんとも、とりとめのないこと・・・

 

どれだけ多くの失敗をして、辛い思いをして、消せないものがあって、どうして私は生きているのだろう?と言ってもその思いを持って私たちは生きていくしかない。

いつか、私たちが一人になって、知っている人がいなくなって、私だけになる・・・その時、私は何を頼りに生きていけばいいのだろう?そんなことをcoronachを書きながら考える日々です。書きたいことは書いた気がする。書き散らした気がする。とても読みにくそう。どもあれ、ありがとうございました。